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「カブトムシ山に帰る」という本

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所用で地方都市に滞在しているが、久しぶりに地域のコミュニティセンター内にある小さな図書館に行ってみた。

狭いのだが、昆虫に関する本が結構置いてあるのが嬉しい限りだ。

児童向けが多いのだが、ファーブル昆虫記と並んで丸山宗利さん、新開孝さん、森上信夫さん等の本も置いてあり、そこに見たことがない「カブトムシ山に帰る」(汐文社)という本を見つけた。初版は、2013年8月。「カブトムシが小型化している⁈」と見開きにあり、どう言うことだと読んでみたら、これがなかなか面白い内容だった。

文字が大きいし、ルビもふってあるので児童向けの本かもしれない。

 

著者は山梨県に住む昆虫写真家の山口進さん。

最近コガネムシ位の小さなカブトムシが、どんどん増えて来ていると感じて、その訳を探りあてたという内容です。

幼虫の時に餌が十分でないと成虫は小型になるというのは聞いたことがある。自分ではやや小さいなくらいのは見たことがあるが、コガネムシ大と言うのは見たことがない。

 

詳細は本を読んでいただきたいのですが、概要は以下のような内容です。

ただしニュアンス等多少違いがあったらご容赦を!

 

著者は、子供の頃九州の照葉樹林ではカブトムシは大変少なかったが、大人になって行った山梨の日野春の落葉照葉樹林には沢山いるので驚いた。

そして、図鑑には幼虫は腐葉土を食べるとあるのに、クワガタを探しに山へ入った時に伐採木の固い根の中にカブトムシの幼虫が7匹もいたのを見て不思議に思った。

カブトムシの成虫は豊富な樹液、幼虫は沢山の腐葉土があれば沢山発生する。いわゆる里山と言われるところです。

 

途中は省略しますが、著者は長年の観察から、なぜ小型のカブトムシが増えたのか次のような説を立てました。

 

カブトムシは里山環境ができる遥か以前から、山の中の森で小さな体で生きていた。

カブトムシの幼虫は大きく、鋭く、力強い口を持っていると言うのも、倒木や朽木に向いている。

体が小さいと餌も少なくてよく、俊敏に飛べて飛行距離も長いようです。

 

ところが、山里に人が住むようになって里山が出来ると、豊富な腐葉土、クヌギやコナラの樹液で夢のような暮らしができるようになった。

そして幼虫の豊富な餌で体型も大型化した。

 

里山が消えつつある今、雑木林が荒れ樹液も腐葉土も少なくなって、山へ戻りつつあるのではないか?

山の中のサイカチなどの樹液と、倒木などから出来る腐植土や固い朽木を利用する小さなカブトムシに今移動中なのでは?

これが、著者の何年もの観察から気がついた点と言うことでした。

 

それが、「カブトムシ山に帰る」という題名です。

 

検索すると30mm以下の採集記録が出て来ますね。

しかし、極小カブトムシがいたけど何故と言う質問欄でも、回答にこの本の記述は見つからず、餌が少ないか幼虫が密集していたのではというような書き方でした。

書名で検索すると、小学生高学年の読書感想文課題図書でした。

そこには、たくさんのコメントがありました。

この本は、大人が読んでも面白い。

 

しかし、この本に書かれているようなことは私は考えてもいなかった。

来年は、コガネムシ大のカブトムシを是非見つけてみたい。

 


タマバチの仲間

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東京に戻りましたが、やはり北国に比べると暖かいですね。

特に今年は雪の量が多いようで、雪国はどこも雪かきが大変なようです。

東京では青空の穏やかな日が続いて、気持ちがよい。

ところが・・・・

 

東京に戻ったとたんに風邪をひいて熱を出して、やっと昨日から写真を撮り始めた。

今日は、長池の手すりにこの時期に出てくるタマバチ仲間を撮影した。

 

 

久しぶりなので、フラッシュを忘れて、手持ち自然光なので、あまり絞り込めなかったので写真はいまいちですが。

このタマバチの仲間は、冬は単為生殖のメスだけとか。

産卵して、虫こぶを作るようだ。

これだけはっきりした模様だが、調べても種名が判別できなかった。

なんというタマバチなのだろう?

今年はどんな年だったかな?

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今年も明日一日を残すのみとなりましたが、やはり早かったですね。

 

今年後半は年末まで色々と忙しくあまり撮影も出来なかったのですが、4月から9月にかけては変化に富んだ楽しい昆虫撮影をしました。

初めて撮影するカミキリやゾウムシも結構出て楽しかった。

記憶に残った主なものを10種挙げてみます。

 

4月には、我が家から数分のところにあるカエデにコジマヒゲナガコバネカミキリがいた。

まだまだ見たことがないカミキリが近くにいるのに驚く。

 

 

5月の連休はグミチョッキリの飛翔の撮影が面白く連日通った。

そして、大地沢ではアオバセセリの飛翔も撮れた。

これらは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIIのプロキャプチャーを使わないと撮影できなかったでしょう。

 

さらに、桐の木の上の方にいてなかなか出会えなかったクロタマゾウムシの成虫と、7月には地元で幼虫の撮影もできた。

どちらも崖下にある大きな桐の木だが、運よく大きな葉を上から見下ろせるところだった。

 

6月の富士山麓では、初めて見る大型のカスミカメムシに出会えた。

そして地元では、初めて見るクロヒメヒゲナガゾウムシを撮影できた。

 

 

7月は、不思議なアミメアリの集団の発見。

 

8月は、今までなかなか見つからなかったカノコサビカミキリを思わぬ場所で発見してもらった。

 

9月は長期で北海道へ行っていたが、その時にクジャクチョウの手乗りを撮影できた。

そして帰宅すると、自宅に保管していた小枝から、スネアカヒゲナガゾウムシが出てきていた。

 

まだまだあるのですが、長くなるのでこのくらいにしましょう。

昆虫撮影の最盛期に自宅にいられたので、結構面白い撮影ができました。

その間、大勢の友人知人に教えてもらったものも沢山あり、感謝です。

是非、来年も楽しんで撮影したいですね。

皆さん、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

ヒレルクチブトゾウムシ

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今年は、ケヤキの樹皮下の昆虫は撮影していなかったのだが、たまにはちょっと見てみようかと近所の一番見やすいケヤキで探してみた。

すると、最初にこんなのが出てきた。

 

 

右下にいるのがヒレルクチブトゾウムシ。

そして順に2mmほどのこの中で一番小さなヨツモンヒメテントウ、クロハナカメムシ、ヤドリノミゾウムシ、それにクモもいた。

この虫たちは、指と比べてもかなり小さい。

今年は、この2mmほどの虫たちをアップで撮りたいと思っているのだが、なかなかうまい機材の組み合わせがない。

費用をかければそれなりにそろうのだが、そこを工夫で何とかしたい。

今使っている、M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macroでヒレルクチブトゾウムシを最大倍率で撮影してみた。

 

 

これで約1倍である。17mmほどの横幅をセンサーサイズの17.2mmに撮影できる。

これにKenkoの中間リング10mmと16mmをつけると10mmの横幅が画面いっぱいになり約1.7倍。

 

 

この約4.5mmのヒレルクチブトゾウムシが画面いっぱいに撮れれば、約4倍の撮影倍率になる。

そうすれば少しトリミングすれば顔の拡大もできそうだ。

前玉外しもしてみたが、なかなか思った画質にならないのと、WDが短すぎてレンズ直前に被写体を置かなくてはならないので、撮影が難しい。

まあ、まだまだ試行錯誤が続きそうだ。

 

 

 

 

 

「ボクが逆さに生きる理由」という本

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気になっていた本を読んだのだが、これが素晴らしく、とても面白かった。

この本はコウモリについての本です。

著者は北海道のコウモリや動物を撮影している写真家の中島宏章さんです。

「ボクが逆さに生きる理由  誤解だらけのこうもり」ナツメ社

 


虫のブログなのにコウモリですかと言わないでください。

実はコウモリがなんとなく好きなのです。


そしてコウモリを漢字で書くと「蝙蝠」で、虫偏で虫がふたつも付くのです。

 


興味深い記事がたくさんあるのですが、ほんの少しだけ紹介します。

哺乳類は約5500種で、そのうちコウモリ目は1300種(約24%)で、ネズミ目の2300種に次いで2番目とのこと。そんなにいるのか。

ちなみに地球上の生物は約174万種で、そのうち昆虫が100万種と言われている。

今までに何度も生物の大絶滅期があったが、今も絶滅期で毎年大量の種が絶滅していると言われているが、この本では次のようにこの20年で種数が増加しているという。

    コウモリ   1000→1300
    哺乳類      4000→5500
    両生類      4500→7500

これは秘境で新種が見つかったからではなく(中にはそういうのもあるが)、DNA分析の進歩で別種と判明と言うのが多いとのこと。
これはすべての生物種で言えると思う。。
でも昆虫は20年前も今もザックリ100万種。これは種数が多すぎて研究が追いつかないかららしい。

興味深いのは、コウモリは馬の仲間だということである。エッと思ってしまいますよね。DNAによる分子系統樹では以前考えられていたトガリネズミなどより馬に近いそうです。

ところで、題名の逆さに生きる理由についてですが、こんな風に書いてありました。
それは重力が関係している。
高いところのぶら下がっていれば飛び立つのに楽で有利だということらしい。
それに寝るにしても、ひっかけているだけなので力が要らない。
まあ、例えば、バッタにしても水鳥にしても飛び立つにはかなり力を使っていますね。
クモも巣のやや上の方で下向きにいて、餌がかかったら楽に下方へ移動して捕まえるという。そんな風に考えたことがなかった。

そのほかにも、なぜ飛べるのか、エコーロケーションのこと、体温を自由に下げるトーパー(休眠)のこと、小さな体なのに寿命が異常に長いこと、血を吸うのはごく一部のこと、ウイルスのこと等々、多岐にわたっています。

そして、こんなことも書いてありました。

なにか都合の悪いことがあったとき、コウモリは自分を変えて自然の摂理に合わせる。
人間は逆で自分を変えずに自然の側を変えてきたといえるかもしれない。
自然の摂理に従うことの凄さをコウモリは教えてくれる。


まあ、観察したコウモリの写真と解説かと思っていたら、超音波や飛行の科学的な内容まで、面白さ満載の本でした。

興味ある方は是非お読みください。


中島さんには何度かお会いしていろいろと教えてもらったことがあります。
中島さんが東京で開催した写真展に伺った時に、コウモリの飛翔の撮影法を教えてもらい、成る程と思い早速試してみましたが難しい。何度か挑戦して撮影したのがこの写真です。

 

 

長池公園のアブラコウモリ。当時はコンポジット撮影法などないので、30秒くらいで全体を撮影しその間にコウモリが狙った場所に来たら手持ちのフラッシュを発光させたものである。

 


今、池袋のジュンク堂で以下の企画展をしているそうです。


「サカサのさかさはサカサ」
  ~コウモリの不思議をひも解く企画展~

  2018年1月28日~2月28日16時まで
 ジュンク堂書店 池袋本店 7階 理工書フロアにて

https://honto.jp/store/news/detail_041000024244.html

***新刊「ボクが逆さに生きる理由」関連の企画展です。

 

 

第14回 里山写真クラブ作品展 

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写真展のご案内です。

毎年この時期に開催しているグループ展で、今年は14回目になりますが、今回は特別展です。

ずっとこの作品展をけん引していただいた花虫とおるさん(吉田富士夫さん)が昨年お亡くなりになったので、特別な展示となります。

もうできないかと思っていたのですが、花虫さんが生前この会場に申し込んで確保してくれていたのです。

毎年のメンバー17人のほかに、観察会常連のメンバー14名も参加しての合同展です。

花虫さんの写真も展示しております。

私は、昨年撮影してブログにも載せたのですが、プロキャプチャーモードでの写真2点展示しております。

お近くの方はぜひお越しください。

ちなみに、私は最終日2月5日が当番日です。最終日は15時までです。

 

 

第14回 里山写真クラブ作品展


開催期間 :平成30年1月31日(水)~2月5日(月)10:00~18:00(最終日15:00)


場  所 :かなっくホール3階 ギャラリーA (JR東神奈川駅前)

 

 

第14回 里山写真クラブ作品展 無事終了

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前回お知らせした、「第14回 里山写真クラブ作品展」が、おかげさまで無事終了いたしました。

このブログをご覧になってお越しいただいたすべての方に感謝したします。

中には遠方から来て頂いた方もおり、また初めてお会いする方もおり、ありがとうございました。

積極的に推進していただいたTさん、それにいろいろな点で活躍いただいたMさん、Kさん、その他参加の皆さんのおかげでとてもよい作品展となりました。

花虫さんもきっと喜んでおられると思います。

 

私は、昨年の撮影で一番気に入った、プロキャプチャー撮影の写真2点を展示させてもらいました。

一つは「グミチョッキリの飛翔」で、あの小さな虫が1匹飛んでいるのでは物足りないので、4つの写真を一つにまとめたものです。

 

詳細は、2017/5/12の記事をご覧ください。

 

もう一つは、「アオバセセリの飛翔」です。

 

こちらも詳細は、2017/5/20の記事をご覧ください。

 

今年もプロキャプチャーをもっと使いこんでいければいいなと思っています。

春になったらどんな出会いがあるのか楽しみです。

 

 

クロテンフユシャク

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今日は、青空が広がって風もなく穏やかだった。

長池公園の手すりを見ていくとフユシャクがいた。

 

 

クロテンフユシャクのようだが、飛べないメスをオスが見つけたのだろう、交尾していた。

 

 

メスは、オスの翅の下に隠れるようにしている。

 

 

正面から撮ってみると、脚は愛嬌だが身体は全く見えなかった。

 

 

今年は、あまり公園や森に行かなかったせいもあるが、フユシャクが少なかったような気がする。

数年前のような乱舞しているという光景に出会わなかったのだが、それが南大沢を暫く離れていた時期だったのだろうか。

他の場所ではどうだったのだろう。

 

 

 


クロテンフユシャク その2

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一昨日のブログのクロテンフユシャクですが、関連することを若干書いてみます。


このブログを書いて思い出したのは、昨年クロテンフユシャクについて興味深い話題があったことです。
 
長池公園生き物図鑑」というのがネット上にあります。

長池公園で撮影した生き物について、どなたでも投稿できる写真図鑑です。

その「勉強会」は2004年からほぼ毎月続いていますが、昨年11月は「季節性の違いによって生じる冬尺蛾の種分化」(生物時計の生態学 第9章)でした。


この内容が、クロテンフユシャクについてでした。
簡単に説明することは、私には難しいのですが、こんな内容でした。

ーーーーーーーーーーーーー

この本の第9章は山本哲史によるフユシャクガの種分化についてである。
この仲間は一年に一世代で冬季に成虫が出現する。
クロテンフユシャクは各地で観察されるが、11月から4月まで採集できる。
成虫の寿命が2~3週間としては異常に長い。
良く調べると最寒月の気温が0℃以上では厳冬期に成虫が現れ、それ以下だと10月頃現れて厳冬期にはいなくなり、3月頃また現れる。
つまり、寒冷地では厳寒期に活動せずに,初冬型と晩冬型に分かれる。
そして、初冬型は卵で晩冬型はサナギで厳冬期を乗り切る。
同一地点での、この二つの型の集団は成虫が出会うこともなく、遺伝的にも隔離されている。
クロテンフユシャクが属するウスバフユシャクの仲間を調べてみると、寒冷地に分布するもので初冬型が7種、晩冬型が3種あり、この仲間の祖先は過去に羽化時期の分断を経験し別種に進化した可能性が示唆される。
クロテンフユシャクも初冬型と晩冬型が冬の寒さによって種分化しつつあると考えられる。
そしてこの仮説を検証するための研究が続くのだが、ここから先は平行進化、遺伝的分化、系統地理解析等々、私には難しすぎる。

ーーーーーーーーーーーーー


南大沢では過去1月から2月に見られているので、厳冬期に現れ上記の寒冷地には当たらない。
しかし、寒冷地では初冬型と晩冬型に分かれて延々と繁殖しつつけてやがて種分化となるのであろうか?
何しろ、我々は一瞬しか見ていないのですからね。

内容は理解した範囲なので記述違い等ありましたらご容赦願います。

興味ある方は本(生物時計の生態学)をご覧ください。

 

こんな面白い話題を提供してくれた、生き物図鑑勉強会の木原先生に感謝です。

クロテンフユシャク

 

 

クロヒラタヨコバイ幼虫 ?

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ツバキの葉をめくっていたら、2~3mmの黒い点があった。

肉眼では黒点にしか見えないが、どうも虫のようだ。

 

 

撮影したのをカメラで拡大して確認すると、大きな眼が見えてやはり昆虫。

何枚か撮影していると、点から足が出て歩き出してしまった。

 

 

とげとげの後肢がある。

クロヒラタヨコバイの幼虫のようだが、これも似たようなのがいるみたいだ。

 

たぶん、クロヒラタヨコバイの幼虫だと思うが、一応?付きとした。

 

 

 

出てきたツノブトホタルモドキ

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昨日、今日と温かくなってきた。

この時期の1ヶ月くらいしか見られないのだが、昨日ツノブトホタルモドキがいた。

2月下旬から3月だけ、それも手すりの上でしか見たことがない。

 

 

5mmほどの大きさだが、どこで産卵してどこで育つのだろう。

調べてもよくわからない。

 

 

ホタルモドキ科というのがあるが、そちらではなくキスイモドキ科だという。

ツノブトというのもいまだによくわからない。

 

以前も同じようなツノブトホタルモドキの記事を書いていました。

https://blog.goo.ne.jp/mos314/e/59dad2a8709e7fab9966f221d398b0f6

https://blog.goo.ne.jp/mos314/e/587ff93c75d4952f95bddacca489d4b6

 

桜のつぼみも膨らみ、いよいよ昆虫の季節になってきた。

 

 

 

シベリアカタアリ

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今日はかなり暖かくなったが、明日はもっと気温が上がり21℃まで上がるらしい。

数日前、これも手すりの上ですが、4mmほどの小さなアリが2匹動かないでいた。

このくらいのアリだと、肉眼ではみんな同じようなアリに見えてしまう。

撮影して拡大画像を確認すると、なにか模様が見えた。

 

 

いやに仲がいいが、何をしているのか?

そのうち少し離れて各々、顔や触角の手入れを始めた。

 

 

そして、また一匹がもう一匹に向って何か始めた。

 

 

簡単に種名がわかるだろうと思っていたが、アリは結構種類が多くて苦労してしまった。

たぶん、シベリアカタアリで合っていると思う。

 

 

アカホソアリモドキ

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今日は日中、春本番の陽気となった。

一気にチョウも甲虫も出始めた感じ。

 

しかしながら今日紹介するのは、数日前の手すり上の3mmほどの小さな甲虫です。

これは、アリモドキ科のアカホソアリモドキのオスです。

 

 

どういうわけか、傷ついたわけではないのに上翅にくぼみがあります。

メスには、このくぼみがない。

歩き出すと早いのだが、今まで飛んだのは見たことがないので、まさか飛ぶと思わなかったが、あっという間に飛び去ってしまった。

 

 

しかしこの日は、数匹見ることができたが、すべてオスだった。

これは最初のとは別個体。

 

 

過去の写真を調べてみると、8回ほど撮影していたが、すべてオスであった。

ネットではオスの方が出会いが少ないというのも出てくるがどうしてなのか??

自分の撮影では3月と4月に集中している。

メスの写真を撮影した人のを見ると5月から6月になっている。

メスの方が遅く出てくるのだろうか?

それともたまたまそうなったのか?

 

まあ、それよりも、この上翅のくぼみは何のためにあるのかが知りたい???

 

 

 

 

アカタテハ

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昨日は、やや気温は低いが尾根幹線を越えた上小山田の南斜面は、風も弱くあたたかな春陽気だった。

長池公園生き物図鑑のメンバーとのんびりと歩く。

水辺にはヤマアカガエルのオタマジャクシやドジョウが、野草では小さな花のヒメウズが咲いておりツクシも出ていた。

一周して横山の道に戻ったら、遊歩道でアカタテハが日光浴をしていた。

 

 

徐々に近寄ると、警戒してか半開きになってしまった。

成虫越冬だが、比較的翅がきれいである。

 

 

それでも逃げないので、カメラだけ徐々に近づけて顔を狙ってみた。

 

 

アカタテハの顔のアップを、ここまで近づいて撮ったことが今までにあっただろうか?

 

それぞれトリミングしてあります。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII  M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

 

 

 

 

ミヤマシギゾウムシ

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今日は、雨で気温の低い寒い一日となりそうだ。

数日前は4月の陽気で桜のつぼみもだいぶ大きくなってきて、陽光は咲き始めていたのだが、この寒さで満開になるのは遅れそうだ。

 

昨日、長池公園自然館の展示室でとても素敵な絵画展を見た。

この様子は、「南大沢季節便り」に載せました。

http://minam.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-376a.html

この「南大沢昆虫便り」と共に、「南大沢季節便り」も更新しておりますので見ていただけると嬉しいです。

 

自然館を出てゆっくり園内を回ると、うれしいことに今年初めてのゾウムシを見つけた。

このころになると出て来る、4~5mmほどのミヤマシギゾウムシがいた。

 

 

歩き回るので深度合成は出来なかったが、顔も撮影してみた。

 

 

過去の写真を調べてみるとこのころに現れ、4月までに撮影している。

ネット上でもやはり3月から4月の写真が見つかる。

さらにネット上で、コナラにできるナラメリンゴフシに産卵すると出てきた。

その後は、卵、幼虫、サナギの期間で、成虫になると越冬に入ってしまうために見られないのだろうか?

 

いろいろ出てきて楽しい季節になってきた。

 

 

 


今年のコツバメの青

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近所でもサクラも咲き始め、いよいよ春らしくなってきた。

昨日今日とコツバメの翅の青を撮ろうと出かけた。

コツバメは春早く現れるシジミチョウの仲間だが、小さくて黒っぽくて見つけにくく、飛翔は何とも素早くシジミチョウで一番じゃないかなと思うくらい。

毎年のように飛翔写真を狙っているが、何とも難しい。

というのも、止まった時は翅を開かないので地味なこげ茶色の翅裏しか見ることができない。

青い翅の表側を見るには飛翔を狙うしかない。

止まっている時は翅の縁がわずかに青く光るくらい。

 

 

これをあるサイトでは、「逆光時の縁毛幻光現象」と書いてあった。

 

さて飛翔だが、昨年のようにプロキャプチャで狙ってみた。

昨日40-150ズームレンズで狙ったのは惨敗。

上の写真のように止まっているところはこのレンズでよいのだが、飛翔はほとんどピンボケ。

 

そこで今日は、60mmマクロレンズを使ってみた。

 

地面からの飛び出しでは順光で青色も出た。

でも、これでは地面すれすれで止まっているのか飛翔かわかりにくい。

 

木の枝にとまると少し見上げるようになり、また逆光なのでどうにも撮りにくいが何とか撮れた一枚。

 

 

次に、12-40mmズームレンズでワイド気味に狙って、超接近で撮影してみた。

 

 

多少前後しても何とかピントが合うのでだいぶ楽になる。

それでも、あっという間に画面から外れてしまい、数枚写っているのがやっとである。

 

 

これなど、逆光なのでフラッシュを使いたいが、連写では無理である。

まあまあ写ってはいたが、まだまだ自分の狙っていたようにな撮れなかった。

コツバメは手ごわい。

コツバメ・飛翔写真で検索するとたくさん出てくるが、やはり海野和男さんの写真がピントも素晴らしいですね。

 

同じところに戻る時はいいのだが、飛び出してしまうとどこに行ったのかわからなくなる時がある。

一緒にいて探してくれた、昨日のNさんと、今日のRさんに感謝です。

 

まだ今年は撮れそうなので、再挑戦ですね。

 

ちなみに昨年の「コツバメの青」はこちらです。→ クリック

 

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII

M.ZUIKO DIGITAL ED40-150mm F2.8 PRO + M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

 

 

 

 

今年の初カミキリ トゲヒゲトラカミキリ

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今日は初夏の陽気で、24℃になったとか。

我が家近くの緑地のカエデも芽吹いているので、近寄ってみると花も咲き始めていた。

早い、昨年より相当早いみたいで、ボーとしていると、あっという間にあらゆる瞬が「あれ、もう終わっている」となりそうだ。

昨年は4月20日過ぎにここでカミキリを探したのだが、まだいないよなと思っていたら、トゲヒゲトラカミキリとヒメクロトラカミキリがいた。

ヒメクロトラカミキリは何しろ元気がいいのでうまく撮影できず。

このトゲヒゲトラカミキリは、落ちていた枯れ枝に載せたら、一時的におとなしくなった。

 

 

今日はゾウムシの仲間も何種か見たし、いよいよカミキリゾウムシの季節になってきた。

 

 

ヒメクロトラカミキリ

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昨日、何しろ動くのが早くて逃げられてしまい、うまく撮れなかったヒメクロトラカミキリですが、今日は何とか撮れた。

夕方だったので、少し日も傾き気温も下がってきたからなのか。

 

 

7mmくらいだろうか、とっても小さいです。

 

 

カエデというのは総称で、これはイロハモミジなのだろうか。

 

 

やはり今年は花が咲くのがとっても早いように感じる。

 

 

イタヤハマキチョッキリ

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初夏の気温が続いていたが、今日は一転し寒いような一日となった。

でも今日が平年の気温かも知れない。

昨日は、今年の最高気温と言われる中、いつもの場所へカエデの花を見に行った。

相変わらずヒメクロトラカミキリは、数が多く活発である。

すると、赤銅色の大きめのゾウムシの仲間がいて、エエッーとびっくり。

カエデにいて、7-8mmと比較的大きいチョッキリと言えば、イタヤハマキチョッキリか?

飛びそうだったが、何とか証拠写真でも撮影したいと、確保して容器に入れて撮影した。

 

 

お尻に2匹のダニが付いていた。

しかし、光り輝く体でフラッシュ撮影は何とも難しく、思ったように撮れない。

元のカエデに戻すと、何しろ元気よくどんどん歩き、数枚撮影しただけであっという間に飛んだのか落ちたのか行方不明で、ジエンド。

もう少しじっくり撮影したかったのだが・・・・

 

 

しかし、イタヤハマキチョッキリは山地性で、名前の通りイタヤカエデなど葉の大きなカエデにいるものと思っていたが、我が家から数分の小さな葉のカエデにいるとはあまり考えてなかった。

ちなみに葉巻とは葉を巻くということで、沢山の葉を集めてこんな形にして産卵する。(多摩西部で以前撮影)

 

 

今後このようなのが、ここで見られるのかまた楽しみが増えた。

 

 

 

 

ツノヒゲボソゾウムシ?

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クチブトゾウムシの仲間は識別が難しく、撮影しても不明種に分類してあるのがたまる一方である。

まあ、面倒になって深く調べていないだけなのが、正直なところである。

これもいつものカエデにいたのだが、やや大型のゾウムシで7mmくらいあった。

 

 

ツノヒゲボソゾウムシだと思われる。

 

 

調べると、以前はツチイロヒゲボソゾウムシ,ウスイロヒゲボソゾウムシというのもいて別種とされていたが、すべてツノヒゲボソゾウムシになったようである。

したがって、大きさも模様も色も結構変化に富んでいるので、同じ種には見えないのも出てくる。

違っていたらご指摘ください。

 

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